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鋼(マイキン)

Die Sonne und der Mond

Die Sonne und der Mond






太陽は言う
この世で最も脆弱なものは己で、最も強靭なものも己であると。
自らの意思こそがこの世界で確固たる力を発揮することが出来
かつ、全く意思どおりに動かせるものでもあるのだ。
それは築く事も容易く、綺麗に消すこともまた易い。

太陽は言う
月に会えば私は進化する
それは良くもあれば悪くもある進化だという
己という器を何処か上の空で見る私にはそれも良いと思った。
もし私が私を変化させる事もできない生き物ならば
いっそ、誰かに触れて影響されてみるのも悪くない。

太陽は言う

そこに白があるならば
そこには黒があって然るべきだろうと。
それを聞いてふと赤い眼をした黒を思い出した。

早朝の太陽が嫌味にせせら笑った気がする






 
月は囁く
大きくうねる闇色の輝きの中を何を目指し走るのかと。
とうに隠れた天弦を追い直走るこの足は何で出来ているのかと。

月は囁く
遍く不変と変化に日輪を与えてみればきっと生まれ変わるだろう。
それは悪でもあり善でもあり、無形の存在と成り得るはず。
薄ぼやけた視界の中をもがく様にして泳ぎ、産声を上げるのを今か今かと私は待っているのではないか
ただ一人取り残される白も群れ死んでゆく黒も同じものだ。

月は囁く

そこに黒が在るならば
そこに白が揺蕩う映し返しも必ず在るのだ。
見下ろした大地はあの男に似て温度のない白だと思った。

真夜中の月が生暖かな眼で私を見下ろしている気がした








 
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